心の中の居酒屋

飲めない酒だが、これしかない。


俺を連れて行ってくれるから…


この場所へ来る。


お客さん…


何か…悲しい事でも…


そんな隅っこに居ないで…

こっちへおいでよ…


どうしたのさ…

訳を話してごらん…

聞いてあげるからさ…


実は…・・・・・

…そうなの…

いいよ…ここに…みんな置いてきなよ…


あんた…大丈夫?


ありがとう…


明日…また、辛くなったら…


また、来なよ…


居酒屋…か…

夜の世界…か…


光りだけが心を救うのではない。

暗闇も…また…オブラートのように

俺を包む…


言い知れぬ…

優しさが…それが…

たとえ、幻であっても…


甘い…闇の世界は…


えてして、通り易く、歩き易いのだ。