ミッション?

毎日お祈りをしている。

妻に話しかけながら。


今日も椅子に座って、目を閉じて

なんでこんなに哀しいんだろう。

当たり前だよな宮ちゃんに

会えないんだから、話しもできないし。

いつまで続くんだろう。

「もうすぐ終わるよ」

ん…

「これはミッションなんだよ」

ん…

守護霊さん?

どう言う事ですか?

「彼女をかなしませないように」

彼女って私の奥さんでしょう?

何で彼女って言うんですか?

「夫婦であっても個別の魂だからだよ」


私は霊界を信じ、ただ見えないし

話しもできないから哀しいんです。

会えないと言う事がこんなに

哀しいのは何故ですか?

「それは、あなた方が夫婦で

あったことが今回初めてではなく

前世もその前も、その前も、夫婦

だつたから」

でも何で?

「夫婦と言うものはお互いに

足りざるところを補うために

修行をしていて深い縁があるから

だよ」

「夫婦になる人はあらかじめ

決めているんだけれど

第一候補、第二候補、第三候補

とあるんだ」

「それは、第一候補が何らかの

事情で決めていた人と結婚できないことがあり得ると想定される

可能性があるから」

では、この哀しみがもうすぐ終わるって、こんなに哀しいのに私達は第一候補どうしじゃないって

ことですか?

「違う、第一候補だよ」

では何故?

「それは、このままいけば

あなた方夫婦のミッションは

成功する可能性が高くなってきているから、要するに完成するから

です」

あなたは守護霊さん?

「…」(答えず)

質問があります。

どうしても思い出せない人の名前

顔は覚えているのですが。

「あなたが覚えていないなら

私も覚えていない」


その瞬間だった、目を閉じていた

まぶたの中に、うっすらと

一瞬文字が見えた。

『金子』(かねこ)(実名です)

あっ!かねこだ!そうだ金子だ!


覚えていないって言ったじゃ

ないですか?

「私達は一瞬で思い出せるんです」


ありがとうございました。と 

言う訳です。


最愛の人を亡くして哀しみの中に

いる人達に…ミッションだそうです。

私が今、やろうとしている事は

神の手伝い。

いろいろと教えてくれる神の手伝い。

私は毎日お祈りの時、

私の命を神に委ねますと言っています。

哀しいけど妻が命にかえて

私にくれた時間だから、その時間

を大切に使いたい。

でも、そのミッションに成功したとしても、妻への思いは

変わらない。と思う。

この愛には

哀しみが伴うから。