生きたい。

最愛の妻を亡くして、生きている

事に疲れ果て、いつ死んでも

構わないと思っていた自分。


インフルエンザにかかって死ぬも

よし。

交通事故で死ぬもよし。


心臓発作で死ぬもよし。


しかし、今は青春を取り戻し、

第二の人生を生き抜きたい。


生きていたい。

死にたくない。

そして、第二の人生を生き始めた。


俺は某宗教団体の会員である。

神や仏を信じ信仰心あり。


日々、正しき心の探究をし

己の心を正し、人の苦しみを

我が苦しみとし、人の喜びを

我が喜びとし、

愛・知・反省・発展の四正道の

教えを学び、永遠の生命を

人々に伝え、愛に生きる事の

大切さを人々に伝える事に

これからの人生を使いたいと

願い、バイクでの布教活動を

決意して、そうした生き方を

天国で待つ、妻へのプレゼントと

して、生きて行く。

そう決めたんだ。


俺に残された、時間は、俺に残さ

れた年数は、おそらく、あと

十年。

今、俺は63歳。十年経てば73歳


俺は二十歳のころ、何故だか

73歳という、思いが心の中に

から聞こえてきたからだ。


今日はヘルメットを買いに行った

その帰り道、妻とよく買い物に

きたスーパーの側の道を通って

しまった。


妻の事を思い出し、泣きながら

家まで帰った。

布教活動とは、かなり勇気がいるもので、プレッシャーが、かかる


でも、妻のために、生きてみたい。