3年が過ぎて

話し相手がいない。

今日の出来事、嫌な事、少し嬉しい事

そんな事を聞いてくれる相手がいない。

話し相手は奥さんだけだったから。

3年が過ぎ去り苦しみや極度の悲しみは

たぶん、なくなったのだろう…

でも何かのきっかけでよみがえって

こみ上げる悲しみは、抑えきれず

涙がながれる…声をころして泣いてしまう。

周りの人達…娘夫婦、息子夫婦、孫達は

互いに今日の出来事を話す。

スマホで友達と話す。


一人取り残された私は遺影の中の

宮ちゃんに、出来事や思いを話しかける…3年間そうやってきた…

これからも…


夏目友人帳…

宮ちゃんが好きだったアニメ。

そして、私も夏目を名乗っている。