幸せ

さっきの続きだが、水風呂で幸せな感覚を感じた。

夕方4時~5時まで。

あ~癒されるな~。

さっきまでの不幸感覚はなくなり

幸福感覚で満たされた。

外では農作業中の人がいる。

この暑いのに大変だよな。

その作業者、名前は知らないが

中国人の研修生なんだ。

若者だ。

その雇い主は言っていた、

国の決め事で仕方なく

雇っているんだとか、

不平を言っていた。

ある時、その若者達がトラックで移動中、そのトラックの後ろについて車で走った事がある。

その三人の若者達は私を見ていた。

だから手を振って挨拶した。

若者達は嬉しそうにしていた。

私は国籍が違おうとも、肌の色が

違おうとも差別はしない。

むしろ、遠い国から日本に来て

頑張っている事に尊敬する。

外国人を上から目線で接する人が

いる。

何故だ!

何故そんな事をする!

そんな人、日本人の恥さらしだ!

…私はそう思う。

特に中国人は今肩身が狭いだろう。

けれどそれは中国政府が野望をもって行動しているからだ。

一般人は違うぞ!

5時になっても彼は仕事を止めなかった。

全部を終わらせてから自転車で

帰っていった。

彼は一番暑い時間から作業していたんだ。

雇い主の命令だろう。

せめて、一番暑い時間帯を避けさせてやる事はできないのだろうか。

人情と言うものがあるだろう。

情けは人のためならずと言うではないか。

せめて、私が中国語を話せるならば、励ましてやりたかった。

家に帰りたいだろうな…

家族の元に帰りたいだろうな…

私は水風呂で幸せだが、彼は

激暑の中でその時、何を考えて

いるのだろうか。 私の家も見える。ネギ畑だ。

ネギ畑。

彼が見えるだろうか。

背中に白い色をした物を背負った

後ろ姿だ。


私の家だ。