次元の違う世界④

【キツネの嫁入りと映画館の女】

お婆ちゃんの話し。

薄暗い夕方だったと言う

お婆ちゃんの住んでいた家は

松の木の森の中を通る

細い坂道の所にあった

なにやら、坂道の上の方から

お供を連れて荷馬車のような

物に乗って、その坂道を

下ってくるのが見えたと言う

よく見ていたら、その荷馬車の

ような物に乗っていたのは

花嫁衣装を着ていたと言う

さらに顔をよく見たら、なんと

キツネだったと言っていた。

その坂道の先には、お墓と田んぼ

しなかったと言う。

次の話しは、私が小学1~2年生

の話しだ。

帰り道の途中に、映画館があった

今の時代は、映像がカラーで

当たり前だが、その当時は

その頃は、映画館の看板に

総天然色って書いてあり

中に入ると、床は土だった

私は友達と映画館の中で、遊んでいた、映画館のスクリーンの端

には、両側に幕かあった。

これは、映画上映の前には閉まっていて、上映する時に、両サイド

に開く仕組みのようだった。

その幕は開いていた状態だった

私は左側の幕の所へ行き

幕の下をめくってみたら、そこに

……女が…。

慌てて友達と、映画館から

逃げ出した。