次元の違う世界⑤

【何なんだあれは】

子供のころ

私が住んでいた町から見える

三角形の形をした

高さ600m位の山があった。

これは私が小学生2~3年生頃の

話しだ。

子供ら、10人くらいで

草野球をしていた。

その時、誰かが

「おい! あれ何だ!」と

叫んで、指差す方向は

三角形の形をした山だった。

草野球をしていた場所から

4Km位離れた所にある

三角形の山は、夕空に

三角形のシルエットとして

見えていた。

その山の頂上から

3分の1位の所まで、ロウソクの

炎のような形をした

黄色に近いオレンジ色した

光りと言うか炎が

10本位立っていた、と言うか

灯っていた。

誰かが「キツネ火」とか

言っていた気がするが。

後に、その場所まで行って

分かった事だが、その炎の

大きさは、その山の木と

同じ位だったから

10数mあったはず。

しかも、山のシルエットに沿って

灯ったとすると、山の木の

先端部分に、炎があった事になる

その山の、その場所には

頂上に向かって直線の道は

なかった。草野球をしていた

10人が、同時にそれを

見たと言う事だ。