死別の苦しみ

最愛の人を亡くす。

これは、体験した者でなければ

その苦しみは分からない。

私は今、それを体験している。

辛さ・悲しさ・苦しさ、そして

強烈な苦しみ。

会いたい。

話しがしたい。

触れたい。

それが叶わない為に

1日に何十回となく泣き

悲しんだ。

最愛の人を亡くしたあと

生きていくのが、こんなにも

苦しいとは……

自分が生きていく理由が

なくなった。

でも、亡くなった側の事を

考えた時、あまりにも

泣き続け悲しむのは、よくない

事だと言う事は知っていた。

亡くなった側もそうとうな

悲しさ・苦しさの中に

いるはずだ。

お互いに最愛の人だからだ。

私の学んだ事によれば

この世に執着があれば

三途の川は渡れないと言う。

三途の川を渡る時

この世的執着を全て

捨て去らなければならない

と言う。

最愛の人を亡くした辛さは

分かる。でも

最愛の人を残して逝かねば

ならない辛さよ…

三途の川を渡たらなければ

天国にも、地獄にも行けず

この世的空間を徘徊する

浮幽霊となる。

地獄に行くなら浮幽霊に

なった方がいいと思うだろうが

地獄と言われる所は

反省の場所

数年~数十年して反省が済めば

光りある天国へ帰れる。

私がいくら悲しみ果て

苦しみの中にあって

泣き続けても

私に執着をもたず、どうか妻を

天国へと導いて下さいと

愛念供養祈願をした。

これで妻は、天使の導きにより

天国へ行く事ができただろう。